暗くたって1人前。

現代人のノリについていけない一昔前の世界に生きる人間の日々。辛く楽しく、それでも生き抜けたもん勝ち!!

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神戸①

12月9日、朝、6時。
いや、これはまだ夜だ。まだ完全に夜だ。
まだ完全に夜なのに、ぼくは起きなくてはいけない。
起きて、愛する人から遠く離れて、それから・・・すぐに戻るのだが、
とにかく夜なのに起きなくてはいけないのだ。

頬をつねって痛みで眠気を吹き飛ばし、かろうじてふとんより這い出た。
寒い。夜で寒くて、これはもうどう考えてもおかしいのだけれど、
つべこべ言ったところで外出が取り消される訳もなく、
台所より如実に聞こえる母親の食事の仕度音が、ぼくに起床を急かす。



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新幹線は思いの他空いていて、難なく窓際に座れた。
途中の惨事を思えば、これくらいの幸運があってもバチは当たらないだろう。
べちょっとしてぬるぬるとした感触がよみがえってくる。
自分が踏んだ訳でもなしに。
においまで再現されているようで、ミイラ見物がミイラになりそうな勢いである。

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一眠りして、浜名湖を過ぎ、山々が濃くなってくると、いよいよ目的地である。
いや、正確にはもう少し先まで目指すのだが、
ひとまずここで新幹線から降りなくてはならない。
たった7分間の節約に200円もかけたくないという、
見事な貧乏性がもたらした悲劇。

去り行く暖かくて便利な乗り物を見送る間も無く、
ぼくは異郷の人ごみの中に飲み込まれた。
  1. 2010/12/18(土) 00:22:31|
  2. 日常。
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