暗くたって1人前。

現代人のノリについていけない一昔前の世界に生きる人間の日々。辛く楽しく、それでも生き抜けたもん勝ち!!

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【ある留学生の回想録】

未推敲ですが、骨格部分だけメモ的感覚で。
完成させることはあるのかな・・・なさそうだな。

>>

結局何をするにしても金が必要だった。
家が貧しくて出てきた私の頭に仕送りなどという言葉は存在しなかった。

「お前、飯は食ったのか?」

初めてバイトに入った日、屈強そうな男二人にそう言われた。
まだだと答えると、商品のバーガーを二つ鷲掴みにして渡された。
どうして良いのか分からず、突っ立っている私を見て、
一人が奥の大型冷蔵庫の扉を開けて、入れと目で促した。

がつがつとかっこんでいると、男にドアを開けられた。
「まだか」
とイライラした声。
「店長がお前を探している。早く食え」

私は残りのパンを無理矢理口に押し込み、
口内の水分を全部持ってかれながらもなんとか食べ終えた。
ドキドキしながら店長の指示を受けた。

その後も何度か、男たちにバーガーを勧められたが
食べれば食べるほど逆に痩せていくような気がして、断った。

「どうせ余って廃棄されるもんだ。
 肉体労働してんだから食わなきゃやってらんねぇーだろ」

もっともな言葉だったが、私には無理だった。


ある時、新しいところに越してバイト先を探していた私に、
友人がバイト先を紹介してくれた。
「時給は良いよ。俺国に帰るからちょうどポスト空くし」

新宿の歌舞伎町に初めて行った。
風林会館というところに着くと、1階の喫茶店で見慣れた顔をみつけた。
「よぉ」
蝶ネクタイをした大学の先輩だった。

私は会館の2階にある店の奥で皿洗いをすることになった。
半年バイトして、1回銃声を聞いた。


日本の上司の仕事ぶりは素晴らしかった。
派遣で川の近くのガラス工場で働いていた時、
一番危険な仕事は日本人の上司が自ら行っていた。
彼も歳だったので代わりにやってあげようとしたら怒られた。
「お前らはバイトだ。事故が起きたら私の責任になる」
国にいた頃についていた上司とは随分違うことを言うなと思った。
ヤツらは自分がどう楽しようかばかり考えているというのに。


私は日本文化に興味を持ち始めた。
休みの日には神保町で古本を漁った。

意外と歴史について書かれた書物は面白く、
それぞれの民族の考え方は私の興味を引いた。

その中にいくつか教育に関する本もあり、
これは今でも私の仕事に直接影響を与えている。
  1. 2010/05/16(日) 23:56:30|
  2. 日常。
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