暗くたって1人前。

現代人のノリについていけない一昔前の世界に生きる人間の日々。辛く楽しく、それでも生き抜けたもん勝ち!!

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【物語】新編・アリとキリギリス【長文】

連投します。こえ部にうpしたお題のまんまです。
どうしてもおまけを書きたかったので、こちらに。(おまけが本題と言っても過言ではない)
これを朗読してくれる優しい方々がこえ部にいるのですよ。涙。
この未熟者の文章を。。。美しいお声で。。。涙涙

>>>>>>>>>>>>>>>>>


これはまだアリが地表で暮らしていて、集団生活をしていなかった頃のお話です。

夏。せっせと食べ物を家に運ぶアリを尻目に、
のんきにキリギリスは木陰で涼んでいます。

アリの子供はお母さんに聞きました。
「おかあさんおかあさん、どうしてキリギリスさんは涼んでいて、
 ボクたちは食べきれない量の食べ物を運んでいるの?」
アリのお母さんは答えました。
「食べ物が取れなくなる冬という季節が来るの。
 それに備えて今の内に貯めておくのよ。」
「じゃあ冬になったら、キリギリスさんたちは困らないの?」

アリのお母さんはそれには答えず、またどこかへ食べ物を探しに行きました。


冬。夏の間に集めた食べ物でアリの家族が幸せに暮らしていました。
ある日、そこへお腹を空かせたキリギリスたちが押し入りました。
アリの家族は抵抗する能力もなく、集めた食べ物を、
根こそぎキリギリスたちに取られてしまったのです。

アリの子供は言いました。
「おかあさん、ぼく、お腹空いたよー」
「いっぱい取られてしまったから・・・我慢してね、坊や」
アリのお母さんは仕方なさそうに答えました。
「どうして取られてしまうのに集めたの?」
「集めなければ冬は越せないでしょう?」
「でも集めてもこれじゃあ冬は越せないよ!」
「私たちはアリだから・・・」
それっきりアリのお母さんは目をふせて、何も言いませんでした。

わずかに残った食料が底をつくまで数日もかかりませんでした。
アリのお母さんは食べ物を全部我が子に残していたので、
やせ細って息も絶え絶えでした。

アリの子供は心配そうに横になっているお母さんを見ています。
「おかあさん!おかあさん大丈夫?」
アリのお母さんは苦しそうに答えました。
「坊や、しっかり食べるのよ」
「いやだ!おかあさんが死んじゃったらボク・・・
 今からキリギリスのとこ行ってくる!
 全部取り戻してくr「やめなさい!・・・やめなさい、私たちはアリなのよ・・・」
「おかあさん・・・」
「ちゃんと・・・たべる・・の・・・よ・・うっ・・・」

アリの子供はお母さんと叫び続けましたが、
アリのお母さんが再び目を覚ますことはありませんでした。




それから、しばらく経って、
アリは巣を地中深く作るようになりました。
そして、今のように群れて暮らすようになったそうです。

おしまい。


<<<<<<<<<<<<<<以下、我慢できず話のおまけ。グロ注意。
目が向きがちなのは、
1、キリギリスが悪者であるところ
2、アリのお母さんが亡くなってしまうところ

だけど、個人的に注目して欲しいのは、

アリの子供

なのです。アリのお母さんが現状を受け入れているのに対して、
アリの子供は不満を不満のままで終わらせないのです。
アリが集団生活になったのも、地中深く巣を作るようになったのも
キリギリスに対抗するためのもので、
きっと、この物語のアリの子供が中心となって組織していったのだろう。
なんってことまで妄想していただきたいのです。

(え?そこまで言うのは蛇足だって?w)


ちなみにアリのお母さんが後半でひたすら「しっかり食べるのよ」
連呼してますが、これ、よくよく考えてみたら、
「根こそぎ」食べ物を奪われていったのに、かつ、
数日経って食料は「底」をついたはずなのに、
何を食べろと言っているんでしょうね?

まぁまぁまぁまぁ、ここらへんはおいらの好みです。
それくらいアリのお母さんは深くアリの子供を愛していたのです。
これぞ献身の愛。
けど、献身の愛だけで十分かと言えばそうじゃない。
それは単なる及第点で、正しくはなんとかして一緒に生き延びる方法を探す、
だった訳です。きっとこのアリの子供が大きくなって子供を持って、
別の問題にぶちあたった時、一緒に生き延びる方法をなんとしてでも
探し出したことだろうと思います。


さてさて。

そんなグロい話はさておき、気になるキリギリスの方ですが、
搾取するいいカモがいなくなった後はどうなるのでしょう。

頭の良いキリギリスはもしかしたら
1、別のカモを探す
2、自分でエサをとる方法をみつける
3、あえてアリの集団に立ち向かう術を身につける
などさまざまな解決策を見つけるでしょうが、
頭の悪いキリギリスは凍死しちゃいそうですね。

ここでの頭の良い悪いは、頭を使うか否かです。
面倒だと言って思考を停止させるのが一番良くない。
頭を使う人間が頭を使わない人間を騙して搾取するのがこの社会です。
頭を使いましょう。



ふぅ。これで満足しました。

蛇足ごめんね。
  1. 2010/05/11(火) 23:13:46|
  2. 日常。
  3. | コメント:0

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